~釣りの楽しさにどっぷりとつかる前のお話~
休日に、アイスを食べつつ、ゴロゴロと、のんびりしてたら、妻が突然
「次の休みに、釣りに行きたいんだけど」
などと言い出したので、「釣りって何だすか?」と、思わずバカな返事をしてしまいました…静かな午後の青空の下で、こんなことを言われると、青天の霹靂、翌週はどんよりした気分になるかもですが、最初はちょっとした家族サービスのつもりでやってみましょう。奥さま、お子さまはもちろん、あなた自身も、すっかり釣りのとりこになってしまうかも!ですよ。
この記事では、ファミリーフィッシングの第一歩として、サビキ釣りについて紹介します。
サビキ釣りとは
「サビキ釣り」は、堤防で家族連れがよく行っている釣り方として、もっとも広く行われているものではないかと思います。投げ釣りやルアー釣りから始めてもいいのではと思いますが、堤防に家族で釣りに行くと釣具店店員さんに話しかけると、サビキ釣りを勧められるんではないか、と思います。道具もシンプルで安いので、とりあえずやってみるにうってつけです。
さて、サビキ釣りですが、1本のラインに複数の針がついた「サビキ仕掛け」を用いた釣り方です。エサを撒いて魚を寄せて、この仕掛けに食いつかせることで釣る釣り方です。
サビキ釣りで釣りやすい魚
「サビキ釣り」では、次のような回遊性の魚がよく釣れます。
イワシ
サビキ釣りのド定番No.1、イワシです。イワシといっても、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシと、見た目大きさともそれぞれです。小物ではありますが、揚げてよし!干してもよし!と、いいことづくめのお魚です。
アジ
こちらもサビキ釣りの定番中の定番です。また、お弁当のおかず(おそらくどこの弁当屋にもラインナップされているアジフライ弁当)としても有名です。堤防でのサビキ釣りでは、小アジ、豆アジといった小ぶりのものがつれますが、こちらも食べておいしい魚です。
サバ
サバというと、お寿司のイメージが強いのかな?サビキ釣りでは、これも比較的小さいサイズのもの(小サバ)がよく釣れます。サバというと、アニサキスなど寄生虫のイメージもありますが、釣った後の処理をしっかりすればおいしくいただけます。酢締めにしたりと調理のレパートリーが多いのも特徴のひとつ。
サビキ釣りしやすい場所
海堤防、釣り堤防
なんといっても堤防です。打ち寄せる波からの浸食や、災害の防止を目的として人工的に作られた海堤防は、足場もしっかりしていて、釣り人が集まる姿をよく見かけるんじゃあないかと思います。釣り人の利用が多いので、近くに釣具屋があったり、トイレもあったりと、比較的便利です。
また、釣りのための堤防として作られた釣り堤防なんかもあります。有料制のところが多いと思いますが、それだけに、ほかの場所と比べて魚が集まってきて釣れやすいです。また、海堤防とは異なり、レジャー目的の施設ですので、柵が完備されるなど、小さな子どもがいる場合でも安心して利用できます。
港湾、漁港
漁船などの船の発着所として整備された港です。堤防とセットになっていることがほとんどです。市場と一体となっているところもあります。そのため、駐車場もあったりと、施設の利便性がいいところが多いです。万が一、釣れなかった場合は市場で…というおなじみの方法もあります。
便利な反面、一部釣り禁止のエリアがあったり、全面的に釣り禁止の港もあるので、あらかじめ調べてから行きましょう。また、たとえ禁止ではなくても、船の発着時には竿をあげる、係留ロープに仕掛けを絡めないなど、マナーはしっかり守りましょう。
サビキ釣りの道具
竿とリール
「釣りが趣味になるかわからないしな、とりあえず1本でいいか」という考えもあると思いますが、2組以上そろえられればよりよいと思います。
- 1組は、竿とリールがセットになった安いもの
- もう1組は、将来「投げる(別の記事で紹介)」ことを意識して、少し重めの錘(おもり)に耐えれる竿
があるといいなと思います。リールは、安くていいものがいっぱいありますが、竿は、それなりのものは少し値が張ってくる気が、、、どんな竿がいいのかは、また別の記事でも紹介します。
サビキ仕掛け
サビキ仕掛けということで、お店に行くとラインナップがたくさんあり、どれを選べばいいのかわからん!となりますが、
- 針の大きさ
- 疑似餌の色合い
- 疑似餌の素材
に違いがあります。「釣れる魚」で紹介した魚を釣るのには、針の大きさは「4号」「5号」くらいがいいのかなと思います。号数が大きくなるほど針が大きくなりますが、小さい魚は大きな針にはかかりません。
疑似餌とは、針に餌を模したスキンがついているのですが、これを指します。エサにするアミエビは、ピンク色なのでピンクの疑似餌が多いですが、結構、魚はニセモノを見分けますので、似てるからって疑似餌に食いつくとは限りません。スキンの色や素材を変えることで、魚の「興味」を引いて釣れることがあります。
絡まったり引っかかって切れたりすると、もう使えなくなりますので、仕掛けは複数持っていきましょう。また、自然保護のためにも仕掛けロス(海中に置き去りになる)ことは避けましょう。
カゴ
エサを入れるカゴです。
- 仕掛けの上の方につける場合(上カゴ)
- 下につける場合(下カゴ)
上カゴの場合は「カゴーサビキ針ー錘」ということで、錘が必要になります。下カゴの場合は、「サビキ針ーカゴ」ということで、錘がカゴに一体となっているので、別で錘を買う必要はありません。
エサ
エサは、アミエビという、なんかもじゃもじゃしたものを使います。その正体としては、エビではなくプランクトンです。冷凍ブロックで売られているので、前日のうちに買って、バケツに入れて自然解凍すると、翌日溶けて使える状態になってます。これをカゴに入れて海中に投下!するのですが、乾くとなかなか臭いので、カゴ詰めの際は割りばし必須。
触らなくて済むようにチューブ入りで売られている商品もありますし、中には、臭くないようにいい香りづけされたものもあります。個人的には、臭い方が食われる気がしますが、、、
とりあえず、以上のものがあれば、「サビキ釣り」自体はできます。あとは便利グッズ(もしくはその代用品)もありますが、それらは改めて紹介しますね。
仕掛けのセットと実釣!
- リールを竿にセットする。
- リールのベールを外して糸を伸ばす。リール糸を竿のガイドの下から順番に通していく。
- ガイドの先まで通したら、リール糸を「サビキ仕掛け」の「リール側スナップ」に結ぶ。結んだ状態で竿を伸ばすと仕掛けが絡まりにくい。コツは、糸を少しづつ送り出しながら竿を伸ばすこと(余分な糸の出は絡まる原因)。竿を伸ばし終わったら、リールのベールを戻して、それ以上糸が出ないようロックする。
- 「サビキ仕掛け」をゆっくりと引っ張って仕掛けの台紙からはがす。
- 「サビキ仕掛け」の「錘側のスナップ」に錘(もしくは下カゴ)をつける。
- カゴにアミエビを詰めたら海中へドボン!ベールを外せばそのまま沈んでいくので、錘(もしくはカゴ)が底につくまで待つ。錘が底に着いたら、それ以上糸が出なくなるので、たるんだ分だけ糸を巻き、たるみをとる。
- 竿をシャクると、餌がカゴからでるのでたまに竿をシャクる。
- 釣れると「びくびく」と反応がくるので、竿を立ててリールを巻く。お魚GET!